全3回に分けて運転資金の融資を調達する方法についてまとめてみました。
第2回目は、どんなところで融資を受けられるか、またそれぞれのメリット・デメリットも併せて調べました。
更新日 2020年06月28日
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自身の企業に「いくら運転資金があるのか」そして「いくら必要なのか」把握しておくことは、経営を行うだけでなく、金融機関と交渉を行う上でも、大変重要なことです。
銀行による格付けの高い企業であれば、プロパー融資を選ぶことで、1%台や1%を切るような低金利での融資が可能になります。一方、格付けが低い場合は、プロパー融資ですと金利が高くなってしまいます。そのため、政府や自治体支援による保証付き融資や制度融資を利用するほうが金利は低くなります。
どれだけしっかり資金を確保していても、何らかのトラブルによって資金不足が起こる可能性は否定できません。「すぐにでも資金を用意したい」という場面で、頼りになるのが「つなぎ融資」です。つなぎ融資を活用することで、一時的な資金不足を解消し、経営状況を改善することができるでしょう。
財務省所轄の日本政策金融公庫は政府系金融機関であり、国の政策の下、様々な体系の融資を実行しています。「創業計画書を作成しよう!」で作成した創業計画書を提出することで、有利な条件での融資を受けることができます。
アナタは起業資金(創業資金)を調達したいですか? 日本政策金融公庫は『国が100%出資する金融機関』ということもあり、銀行よりも低金利ですし起業資金も融資してくれる心強い存在です。そんな頼りになる「日本政策金融公庫」から、融資を受ければ安泰ですよね!
日本政策金融公庫を利用する「最大のメリット」は、銀行に比べて金利(利息)が低いことです。
同 じ100万円の融資を受けた場合、日本政策金融公庫と消費者金融で「かかる利息の例」を見てみましょう。日本政策金融公庫で100万円を借りた場合「年 2.0%」の利息(※ 事業者によって利息は異なる)が発生しました。しかし、消費者金融で100万円を借りると「約18.0%」の利息が必要です。
日本政策金融公庫の融資は「審査の可決率が高い」のが特徴です。実際に(日本政策金融公庫を利用すれば)個人事業主や中小企業、実績の少ない起業家でもスムーズに、融資が受けられます。
日本政策金融公庫で融資を受ける場合、約1か月はかかるでしょう。
そのため、最短で申込んだその日中にお金を借りられることもあるカードローンやキャッシングに比べると、デメリットと言えるかもしれません
メガバンクは、巨大な資産や収益規模を有する、銀行および銀行グループのことをいいます。これは、日本独自の呼称で、複数の都市銀行等が合併や統合などを繰り返すことによって巨大な組織へと変貌したもので、その形態として、銀行持株会社の下に、銀行や信託銀行、証券会社、運用会社、リース会社、クレジットカード会社、シンクタンクなどを擁し、一大金融グループを形成しています。
都市銀行(メガバンク)とは、東京や大阪の大都市圏に本店を置き、全国規模の広い範囲で営業展開をしている普通銀行です。法的に明確な基準はないですが、金融庁では、「みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行」の4行が都市銀行に分類されており、一部では「埼玉りそな銀行」を含めた5行が都市銀行と認識されています。
対外的なアピールにとても効果的です。都市銀行は知名度が高いので、売上代金の振込指定口座として使用すると信用力が増し、印象がとても良くなります。全国にネットワークがあり、インターネットバンキングや国際的な取引、外国為替の取り扱いなどの決済サービスも充実しているので、利便性に優れています。
メガバンクは、さらに金利も安く、資金量も豊富なので、大口の融資に強いのが特徴です。ただ、小さなベンチャー企業に対しては、はっきり言って冷たいです。
メガバンクは、保証協会付の融資よりも、プロパー融資を借りるときに力を発揮します。保証協会付の融資は、1億円程度が限界です。それを超えると、銀行のプロパー融資を使わなければ、運転資金や設備資金が調達できなくなり、事業に差し障りが出てきます。銀行から調達すべき資金量がその程度になったら、メインのすくなくとも1つは、メガバンクにする必要があります。
融資審査(いわゆるプロバー融資)は非常に厳しいです。よほど良い実績がある優良企業でなければ融資を受けることは難しく、非財務情報については全く考慮されないと言っても過言ではありません。
都市銀行は大口の融資に対するメリットが大きいので小規模企業のうちは、決済サービスぐらいしか活用できません。小規模企業の経営状況に寄り沿った親身な対応は望めません。
地方銀行は、地域密着型です。信用金庫よりも、金利も安く、大きめの資金需要にも応えてくれます。その分、信用金庫よりもちょっと敷居が高くなっています。
保証協会付の融資が中心となります。信用保証協会からは、信頼が厚いので、保証協会付の融資をひっぱるときにはとても頼りになります。メガバンク経由で断られた融資が、地方銀行経由だとOKになることもあります。
協会保証付き融資(マル保)を受けやすいです。地方銀行、信用保証協会のどちらも主として都道府県単位で活動していることもあり、お互いの情報共有が盛んに行われています。そのため相互の相性が良く、マル保の審査が通りやすいと言われています。
地方銀行は、メガバンクと信用金庫のちょうど中間と考えたほうが分かりやすいでしょう。信用金庫ほどではないにしても、地域の発展に力を入れていることも多いからです。条件次第では、億単位レベルの高額の融資をしてくれる場合もあります。
地方銀行は、都市銀行と比べ対外的な印象が劣ってしまいます。
都市銀行ほど幅広いサービスを行っておらず、知名度も高くないので、売上などの振込指定口座で使用するには、信頼度が低くなってしまうことがあります。
地方銀行のデメリットは、インターネットバンキングでのサービス機能が弱いです。
インターネットの普及に伴って、インターネットでの取引サービスを実施する所も増えてはいますが、都市銀行やネット銀行に比べるとネットサービスの機能面で劣るところが多いので、ネットを使った決済が中心になる会社にとっては不便を感じる場合があります。
信用金庫は、地域密着型の銀行なので、小さな会社にも足しげく通って資金需要にこたえてくれようとしてくれます。小さな会社や起業したての会社は、信用金庫とは、お付き合いするべきでしょう。
金利は高めです。資金調達が一般顧客からの預金にたよっており、資金市場から調達力がメガバンクに比べると劣っているためです。また、貸し出し規模が小さいので、顧客あたりの事務コストがかさんでしまうのです。
信用金庫の最大のメリットは、中小・小規模事業者であっても前向きに融資をしてくれる姿勢があることです。メガバンクなどは敷居が高いと感じられる経営者も多いかと思いますが、信用金庫の場合、定期的な訪問やヒアリングなどなど信用金庫の方から親密な関係を築いてくれる傾向にあります。
信用金庫は資金量がメガバンクと比べると少ないですから、プロパー融資で貸し出せる金額の限度は低めです。年間売上高が5億、10億ともなれば、運転資金や設備資金が億単位で必要になることも少なくないでしょう。しかし、それだけの額になると信用金庫の融資だけでは対応できないことがあります。
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