近年、ファクタリング業者が摘発されたという報道が目立つようになってきました。逮捕や摘発といった言葉と共に目にするため、ファクタリングというもの自体が違法であるという印象を持っている方も多いのではないでしょうか。実際にファクタリングは違法なものなのか、どのような業者に気を付けたら良いのかをまとめました。
更新日 2020年09月30日
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ファクタリングは、適正に行われているものなら違法ではありません。ですが、「給料ファクタリング」による多重債務を抱えてしまう人が増えているのが現状です。給料ファクタリングとは、給料日を待たずとも、業者を通して給料を受け取ることができると謳った仕組みのことで、その実態は高利の貸金です。
給与ファクタリングの業者は、賃金債権の売買契約を行うものと主張し、貸金ではないと謳います。貸金を行う場合は貸金業であることを登録する必要がありますが、そうではないと主張しているため登録が行われません。そのため貸金業にはある利息制限が適用されず、実質は高利な貸金が行われるといった手口を取るのです。申し込みが簡単であったり、甘い謳い文句を語っている場合、まずは闇金であることを疑う必要があります。
・即日融資を謳う
・手数料が高額
・業者が自分で代金を回収しに来る
・その業者が倒産しても支払いを求められる
といったことが当てはまる場合、違法な貸付の可能性が高いとされています。
違法なファクタリングを行う業者は、甘い誘い文句で利用者に金銭を要求してきます。それを鵜呑みにし利用してしまうと、高い利息により、長期的な負のスパイラルから抜け出せなくなる可能性があるのです。
2017年8月、ファクタリング会社役員が逮捕されました。ファクタリング会社という名を騙っていますが、実際は貸金業の許可を得ず、直接高利の貸金を行う闇金融業者でした。
2019年9月25日、売掛債権の買い取りを装い、実際には高利の貸金業を行っていたとして、東京都内のコンサルティング会社の11人が逮捕されました。高額な手数料と謳い、高い利息を受け取っていた例です。
2020年7月29日、給与ファクタリングを行っていたコンサルタント会社の社員4人が逮捕されました。「給与ファクタリング」としての摘発は全国初となります。こちらも高利の貸金を、債券の買い取りとみなして行っていたものです。
2020年8月19日、給与ファクタリングと称して貸金を行った4人が逮捕されました。貸金を営む場合の金利を約31〜81倍超過して受け取った疑いがあります。
近年、ファクタリングと偽って営業していた業者が次々と摘発されています。貸金業での制限を上手く躱して貸金を行えてしまうという点に、業者は目を付けているのです。こういった手段に頼るしかない人を利用する、非常に悪質な手口です。
2017年1月25日、「ファクタリング業者が初摘発された」と報道されました。しかし、実際には闇金融業者がファクタリングを装い貸金を行っていたものです。ファクタリング自体は違法なものではありませんが、こういった報道が多くなる中で、ファクタリング会社自体が違法なものと世間に印象付けられてしまいました。
ファクタリング会社自体は違法ではありませんが、ファクタリングを行う業者の中には、法律を無視した闇金融業者が隠れている場合が多いのも現状です。
違法なことをしているファクタリング会社が多く、違法な業者は闇金融業者と似た手口を取るため、ファクタリング自体が闇金だと印象付けられています。
ファクタリングは、まだ名前が世間に浸透しきっていません。知られていないうちから悪いイメージとともに報道されていますが、ファクタリング自体は合法であり、ファクタリングを装い違法なことをしていた業者が摘発されているのです。
貸金業登録せずにファクタリング会社として営業する、利息の上限以上の金利で貸し付けしている、高額な手数料を取るなどをしている業者は違法となります。
金融庁からも、ファクタリングを装った違法な手口を注意喚起されています。「給与ファクタリング」で行われる個人間での金銭のやりとりは違法であり、高額な利息の支払いや恫喝などの被害が出ています。
「法定金利」により、元本の金額に応じた金利の上限が決められています。これは、貸金業利用者の金利負担を軽減するための法律です。しかし、そもそも正規のファクタリングは貸付ではないので、利息を取ることができません。
ファクタリングと貸金は同じようなものとイメージしてしまうかもしれませんが、実質は異なります。本来のファクタリング会社の仕組みや、利用者との関わり方を知っていると、利用しようとしているファクタリング会社が違法なものかそうでないかを見極めることができます。
契約書の控えをもらう、その手続きは必要か、手数料は高額ではないか、取引は対面かなどを確認し、おかしいと思ったら納得するまで契約をするのはやめましょう。
ファクタリング契約する時の正しい手順
①事前相談
②申し込み
③必要書類の提出
④審査
⑤契約
契約の流れはファクタリングの種類によって変わりますが、基本的にはこの流れになります。
実績や評判が信頼できるものであるかを契約前に確認することが必要です。また、契約時には、契約書の控えをすぐに渡してくれるか、請求書の確認をすぐに取らせてくれるかも重要な点で、書面で確認を取らないところは違法である可能性が高いです。
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